黒鯛列島短竿紀行Vol.1 〜山口県〜


今回の旅は突然話が舞ってきて、飛びつき実現した旅である。「タツ家」釣行記史上一番長くなってしまいましたが
お時間のある方はお付き合いください。m(_ _)m

6月の終わりに名古屋の大脇名人が関東に遠征に来られ、03年秋の山口以来の再会を果たした。
「タツ兄ぃ、7月は秋田に遠征いくんだけど一緒にどう?」その時は「いやぁいいですねぇ。考えときます。」と返事は
したのだが。。秋田は僕にとって是非、竿を出してみたいフィールドのひとつだった。こりゃ、ダメ元で嫁さんに話を
してみよう。ボーナスも出たし自分自身へのご褒美として。リフレッシュや!

タ:「いやいや、釣りの名人に秋田遠征誘われたんだけど行ってもよいかな?」
嫁:「まぁ、仕事がんばったし別にいいよ。ただ、今年じゃなくて子供が大きくなってからでもいいんじゃないかしら?
  あと、お金は出さないからね。」・・・。って事はOKって事か?( ̄ー ̄)ニヤリッ

金はR33のパーツをヤフオクで裁けば多少はなんとかなる。せっかく秋田に行けるなら、岩手の友人にも逢いたい
ところだ。早速スケジュール調整に入る。

3日間の予定はすぐに埋まった。でもどうせ行くんだったら4日行きたいところだ。。

タ:「せっかくだから4日いってもいいかな?」
嫁:「(-_-メ)ピクピク。。。殺す。。。」 

危うく秋田の話がボツになりそうだった。危ねぇ危ねぇ(;^_^A
こうして3日間で東北満喫の旅が現実のものとなっていった


15日の晩に横浜発田沢湖行きの深夜バスに乗り込んだ。
荷物は3っで総重量は15kgになった。今回も大荷物だ。
16日早朝に大曲で下車し電車に乗り換え秋田へ向かう。
6:30過ぎ大曲駅でバスを降り、秋田行きの電車を待つ。
大曲かぁ。。。私がこの街に立ち寄ったのは初めてでは
ない。その昔、岩手へ出向時にこの街に来た覚えがある。
それは、この街では毎年花火師による技の競演が行われ
る花火大会が開催される街なのだ。
遠い記憶が蘇った。



写真は駅構内に飾ってあった花火玉。

さて、秋田行きの電車をホームで待つと平日とあってか?学生・会社員が続々とやってきた。電車に乗り込む
とヒンヤリした車内だった。東北では梅雨が明けていないものの、外気25℃の状態にしては、冷房が効きす
ぎだ。。ついでに、日焼けした風貌と黒鯛師お約束のサンダル3個の大荷物は朝のラッシュの涼しい視線を
独り占めしていた。。。(-_-)50分ほどで秋田に到着。本日の予定は、秋田の釣りに精通している佐藤さんと
実釣し夕方、飛行機で秋田入りする名人と合流し、夜は秋田ナイトを満喫する予定だ。秋田の街も初めてでは
ない。岩手出向時に秋田へは海水浴や釣りで足を伸ばした事がある。確か、95年の竿燈祭り以来だ。。。

秋田に到着してしばらくすると、今回の旅で大脇さんから紹介して頂いた佐藤さんに、無事逢う事が出来た。
軽く挨拶して早速釣り場に案内してもらうことにした。秋田は関東のように渡船の定期便がない為、事前に
船頭に予約する必要がある。当日のすべての段取りは佐藤さんが手配済みであった。m(_ _)m

私の記憶が確かならば、03年11月号の「つり人」誌に秋田の黒鯛落とし込みの記事が、掲載されていたと
思う。なかなか魚影が濃い印象が感じ取れ、60オーバーの影もチラホラ。いつかこんなフィールドで竿を出
してみたい!という願望が実現しそうだ( ̄ー ̄)ニヤリッ

今回の目的を整理すると、前半秋田の釣りの部では黒鯛の秘境 「秋田沖堤」にて「短竿」で黒鯛を釣り上げ
、現地の黒鯛師との交流すること。後半の岩手の温泉の部では旧友との再会と秘境中の秘境の温泉で疲れ
を癒せればと。遠征で魚を釣る事が難しい事は知っている。さてさてどんな旅になるのか・・・。思うだけで胸が
ドキドキする。

船着場につき仕度を終え、9:30秋田の運河から秋田港に向けて出航。ここ数日の雨で雄物川からの濁りが
ガンガンと運河に入り、秋田港は一面コーヒー牛乳色だ。こんな状況はなんかの本に書いてあったがあまり
よい状況ではないはず。不安がよぎるが、そんなことはおかまいなしに船はどんどんと沖へ進む。空は梅雨
真っ只中のネズミ色。予報では雨も降るとか。しばらく走ったところで、ようやく秘境についた。。その広大な
堤防に絶句!!しかも、こんな環境に釣り人二人。V(^0^)関東ではまずありえない!!
胸をワクワクさせながらタックルをセットし10:30すぎ実釣スタート!!
迎えは14:30頃なのでとの事。4時間ほどの実釣だ。
この堤防は秋田港の一番沖に位置する堤防である。
緩いカーブを描きながら南北に700mほどの沖堤で、
外面は水面まで斜めに落ちておりタックルは4.5M
相当の長竿に7Mの玉網が標準となる。内側は9尺
相当の短竿に5M相当の玉網が標準となる。さてさて、
日本海は潮の干満による潮位の差がほとんどといって
ない。しかし、当日は雄物川の河口流れでコーヒー
牛乳色の帯がカッ飛んでいた。(@_@;)提壁には無数の
カラス貝が付着している。水深は18mほどとの事。
この堤防は底釣りで、50UPの真鯛がでるらしぃ。
休日になるとウキ師が多く落とし込みは難しいらしぃ。
きっと、こんな堤防には恐らくカワハギも無数にいる
はずだ。。
写真では迫力がわかりにくいが、壮大な規模だ。

早速、佐藤さんと先週実績があった北の先端あったポイントを探る。。も音沙汰がない。規模の大きさにまだ対応
できず、ヘッピリ腰になりながら落とすもアタリがない。。。佐藤さんは、大きく移動し南面で掛けたようだ。早速、
携帯に連絡が入り南面に移動した。テクテク歩き、「一枚釣ってから竿入れてないからやってみて」との事。くぅー。
うれP(懐かすぃ)では、早速。潮の流れに負けない特大の鉛の割りビシを打ち仕掛けを入れた。すると・・・。

ん?間髪合わせ!ギュィーーーーン!( ̄ー ̄)ニヤリッ。喰った!!も束の間、ガンガン突っ込む。すごいトルクだ。
渋く糸を出すも。。。ぷっちぃぃぃーーん!( ̄□ ̄;)!!!バレタ!
なんと、こしゃくな!

ちょいと一服。背伸びしてハリスを細くしたが、この濁りしかも、一発でかいのもいそうだし。。。いつもの慣れたのに
しよう。ハリス2.5!(笑)まずは手堅く一枚獲る!

早速、さっきやられた場所に仕掛けを入れると。。。ジャスト一尋。風とウネリでよくわからないが・・・。ん?
間髪あわせ!んー軽いか?しかし、エエ引き!程ほどに遊んでもらいタモ入れ。。。が、( ̄□ ̄;)!!!借りた
玉網が7Mものでなかなかうまく取り込めない。。。潮もかっとび。。。すいますぇーん!とお願いして無事、掬って
いただいた(;^_^Aこれが秋田の黒鯛か!サイズは30upのチンコロだが、色艶最高。これ、塩焼きにしたら・・・。
じゅるり。。。(笑)とりあえず喰いがたってるようだ。ここからがゴールデンタイム。その後一枚追加しバラシ1回、
スッポ抜け2回、素針3回。チンコロ主体のアタリか?アタルアタル!!こんな当たるのは初体験だ!取れない
もどかしさもあるが、これが黒鯛のタナ釣りの醍醐味か?黒鯛釣りの手法はいくつかあるが、短竿による落とし込み
黒鯛釣りは、恐らく今までやってた中でここ秋田港沖堤で一番楽しめた。

しかし、12:00頃アタリは遠のいた。

ここからは、長竿タックルに変更して外面を探る。ちょうど
低気圧の通過にあたったのか、雨も強まり外海は荒れ
だした。3Mほどのウネリの中、おっかなびっくりデカツブ
を落とす。1時間ほど北の先端まで落とすと、くぅーー!
割られた・・・。しかし、いつやられたのかわからない。。
また、明日があるさ。という事でラスト1hは短竿勝負!
佐藤さんもしばらくアタッてないようだ。終了間際は佐藤
さんの一人舞台!!良型2枚にチンタを3枚ほど、
ガンガン流れる中で次々と仕留めていた。
私はと言うと。。。素針3連発!!悔しいなぁ・・・。
初日の釣りは終了した。


写真は初日仕留めた銀ピカの黒鯛まずは目標達成?
ホテルまで送ってもらいしばしマッタリ。
このホテルは繁華街のど真ん中にありとても便がよい。
値段も¥6,300とお手頃価格!
ホテルで明日の用意をしながら、ゆっくりしていると。。。

部屋の電話がなった。名人の到着だ。早速名人の部屋
に行き、ガッチリと握手。当日の釣果と感想を報告した。
その後は、しばしGT−R話に花が咲き19:00からは
いよいよ秋田の宴。ここで、秋田の落としこみメンバーが
一同に揃い釣り談義。楽しい時間はすぐに過ぎて
 〜中略〜 2:00就寝
秋田ナイツは熱かった(笑)
左から、私、イナバさん、アベさん、佐藤さん、大脇さん、
ツカダさん
2日目
翌朝5:30ホテル出発であるが、やばーい!頭が。。。そう、二日酔いです(>_<)今日は昨日よりも天気が悪く大雨。
期待して望むも頭が・・・。今日の釣りメンバーは大脇名人、アベさん、ツカダさん、私の4名。佐藤さんは船着場
まで見送りに来てくれたのだが、当日は腰の調子が悪く竿を出さないとの事。残念!船が出船し6:30には昨日の
堤防におりた。長竿を試したかったが、天気がかなり悪いので諦め、短竿で勝負することにした。

二日目は渋かった。。。私、大脇さん、アベさんは昨日
実績のあった南面を探る。しかし。。。あたらねぇぞぉー
!(T.T)潮の流れもいまいちである。北面を探っている
ツカダさんは一向に帰ってこない。(;¬_¬)怪しい。
割れそうな頭で北面まで歩いていくと。。。ストリンガー
が。。。2枚釣っていた!ポイントを教わり、3投目。ん?
クイッ!喰った!( ̄ー ̄)ニヤリッ。サイズはちんこいが
とりあえず一枚。この魚を釣ってからは頭が猛烈に痛く
なりしばし、休憩。ゴアテックス製のカッパは容赦なく
雨がしみこみだした。。しかも寒い・・・。最悪な状況だ。
寒い・・・。ビニールを裂いて体に巻き対策を試みる。
いくぶん効果はあがった。しかし、頭が痛い。
今日は夕方から岩手に移動する都合上13:00に向か
えの船が来る。時計を見ると11:00。酒はいくらか抜け
てきた。皆、南面を探っていたので北面へ。アベさんは
ルアーを投げていた。話を聞くとランカークラスがアタリ
ルアーごと持ってかれたという。。秋田はmオーバーの
シーバスが上がることでも有名である。。。北面のコバ
から落とすも当たらない。こりゃ、激渋だ。2回ほど素針
があったが果たして黒鯛だったのだろうか(-_-?)
そして、ケーソンとケーソンの継ぎ目に落とすと。。。
ん?くいっ!喰ったぁ〜!あまりに嬉しくて近くにいた
アベさんに、ガッツポーズ!まぁ、型は小さいが。。。
3匹目を狙っていた時には頭痛はどこにいったのか?
完全復活!(^0^)終了直前まで粘るもアタリなく終了。
終了間際は潮がカッ飛びだし雰囲気的にはなんとも
ヨサゲだったのだが。そんなこんなで、潮が効いてきた
ところでタイムアップ。
今日は昨日の活発さはどこに
いったののか?渋い一日でした
大脇名人の上陸に黒鯛が恐れを成したに違いない

荷物を整理し釣りの荷物は横浜へ直送。15:09発のローカル線を乗り継ぎ、岩手県の北上駅に17:44につく
段取りは調査済み。秋田駅まで送ってくれた大脇名人、ツカダさんとまたの再会を願い堅い握手をして、改札に
向かったが。。。みどりの窓口で切符を買い改札に向かうと。。。駅員が・・・

駅:「お客さん。今日中に北上に行かなければなりませんか?」
タ:「はっ?何をアホな事を・・・」
駅:「実は大雨の影響で横手駅から先が止まってるんです。」
タ:「復旧の目処は?」
駅:「たってません。
タ:「( ̄□ ̄;)!( ̄□ ̄;)!( ̄□ ̄;)!」

駅:「もし急がれるのであれば、新幹線しかございません。。。」
タ:「え゛〜!切符代出るの?」
駅:「お客様負担になります。。。」
タ:「(−_−メ)」

実はローカル線も新幹線も所要時間が変わらない事は調査済みでローカル線だと¥2200くらいで、新幹線だと
¥5300と言うのは調査済みだったのだ。新幹線は盛岡を経由する都合上、運賃が1000円余分に掛かる事も
調査済み。所要時間が変わらないなら当然、ローカル線を選んでいたのだが・・・。時刻表を見ると、15:06発の
秋田新幹線こまちがある。今は15:02。んー。駅員とブツブツ言っても埒があかん。ダッシュでみどりの窓口に
行き、切符をキャンセルし、こまちの切符を手にした。走って改札に向かい、こまちに飛び乗った。
「ホッ」旅にトラブルは付き物とは言え、ギリチョンの旅だけになるべくトラブルは避けたいものである。
その後、盛岡で乗り換え、北上に到着したのは、当初のルートとほとんど変わらない17:50であった・・。


駅まで友人に迎えにきてもらい、第二部岩手の始まりだ。北上を訪れたのは01年の2月以来3年ぶりだ。
当時は赤ちゃんだった彩茄ちゃんもすっかり大きくなって4歳とか。時が過ぎるのは早い。しばし友人宅で談笑して
北上ナイツ!元ラガーマンの友人と夜な夜な飲み歩き
 〜中略〜 帰宅したのは3:00過ぎだった。。。
北上ナイツも熱かった(爆)


元ラガーマンの同級生と 友人の長女「彩茄」ちゃん。すっかりなついてしまった

3日目
早いもので旅も最終日。今日は第二の目的である
秘境の温泉の旅だ。3:00帰宅故に当然起きた時間
も遅い。。。帰りの時間を逆算して。。。昔通った秋田
の秘境に行くには少々時間がない。って事は、ここし
かないね。と言って車を走らせた。
1時間ほど山を走り、冬季通行止のゲートをくぐり車
がすれ違うのがやっとの細い道を10KMほど進むと
夏油温泉がある。携帯は当然圏外だし、なんとも風情
のある秘境中の秘境だ。ここは7つの風呂があり、
うち5個は露天風呂でうち4つは混浴である
( ̄ー ̄)ニヤリッ。利用料金は大人¥400と爆安であ
る。秋に来ると、北の紅葉と重なり、なんとも風情が味
わえる場所である。
夏油温泉 マメ知識
夏油温泉は、現在より850年前に傷ついた白猿を追った狩人によって発見され、当時より当館の先祖によ
って開湯された歴史と伝統ある温泉です。江戸時代には東の大関(現在の位では横綱)・霊湯嶽の湯として
西の本宮の湯と並び称された由緒深い温泉でもあります。それというのも、一般の薬品では到底及びのつか
ない数々の霊妙な名薬を含んでいるからで、特に当館専用の大湯、真湯、疝気の湯、滝の湯、女の湯、子天狗
の湯、白猿の湯の天然温泉は有名です。泉質は主に含硝ホウ酸石膏食塩泉で、点在する7つの湯はそれぞれ
異なった源泉を持ち、広く効用があるとのこと。
温泉秘境巡りに参加した友人一向 とにかく近代的じゃないところがいいんです。

温泉を出たあとは、山道を戻り懐かしの夏油スキー場へ。
何かやってる匂いがしたのだが・・・
やはり何かやっていた(笑)。
スキー場の駐車場を利用したドリフト走行会だ。
やはりGTスポーツだな。アクセル全開のフルカウンターな
熱い走りにしばし見とれてしまった。






ドリフト動画劇場はこちら

もし、また岩手で勤務する機会があったらきっと参加するであろう。←ドリフト走行会。車はS15シルビアあたりを
コテコテに改造して・・・。僕のわがままな欲求(スキー、ゴルフ、釣り、温泉、車)を満たしてくれるのはやはり岩手かな?
友人に駅まで送ってもらい新幹線にのりこんだ。
帰りの新幹線では旅の最後の楽しみである駅弁チェック
だ。新幹線に乗った早々、前沢牛弁当が売り切れた(T.T)
って事は仙台で何が何でも「牛タン弁当」をゲットしなくて
は。。新幹線が仙台駅に着く前に、弁当売りの姉ちゃんに
予約し、無事ゲット!!!
この弁当はただの弁当ではない。紐をひっぱると、
ホカホカの弁当になるのだV(^0^)
肉は薄いながら味付けは最高だ。

そんな、楽しかった旅もMAXやまびこ号が東京駅に到着し扉が開いたと同時に現実に引き戻された。
東京はなぜにこんな暑い?(>_<) とこんな感じで「秘境の旅」は終わったのでありました。長くなってしまいましたが
読んでくれた方、ありがとうございました。

最後に、この旅に誘ってくれた大脇名人、釣行に付き合ってくれた秋田の佐藤さん、あべさん、つかださん、
北上ナイトをともにした友人一同、僕に旅をさせてくれた嫁さん SPサンクスです。

さて、次回の短竿紀行は。。。いよいよ静岡ステージか!?
w先生宜しくです(笑)!

 

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